人との関係は、音楽のようなものです。全く同じ音では響かず、微妙に違う音が重なり合うからこそ、美しいハーモニーが生まれます。けれども、現実の関係では、時に不協和音も鳴ります。理解されない、分かってもらえない、あるいは疲れてしまう。そんなとき、私たちは「人と調和する」ことを難しく感じるのです。
他者と調和するとは、同じ意見になることではありません。それは、違いを認めたうえで、それでも共に響き合うこと。相手のテンポを聴き、自分のリズムを崩さずに寄り添うことです。
たとえば、相手の話を聞くとき。言葉の内容だけでなく、間の取り方、呼吸のリズム、声のトーン。そのすべてが、その人の“リズム”を表しています。そのリズムに気づけたとき、私たちは自然と共感できるのです。
ただし、共感とは「同化」ではありません。相手に合わせすぎると、自分の旋律がかき消えてしまいます。調和のためには、境界線も必要です。自分のリズムを保ちながら、相手の音を尊重する。違いを保ったまま、重なり合う。その状態こそ、真のハーモニーです。
HARMONEERは、そんな“関係のチューニング”を支援します。人との関係で感じたことを、感情や出来事とともに記録することで、何が自分を疲れさせ、何が自分を満たしているのかが見えてきます。関係は、終わりではなく“続ける調整”の中にあります。
私たちはこう考えます。調和とは、同化ではなく、違いを持ったまま共に響くこと。あなたはどう思いますか?いま、誰と、どんな音を奏でていますか?