日常生活にて 第10回:遊びは、役に立たなくていい

子どもが、何かをして遊んでいる。

何の役に立つのかは、よく分からない。

でも、とても楽しそうだ。

大人になると、遊びにも意味を求める。

スキルが身につくか。
成長につながるか。
時間を無駄にしていないか。

その瞬間、遊びは少しだけ変わる。

役に立つものになる。

それはそれで悪くない。

でも、本来の遊びは、
役に立たなくても成立している。

HARMONEERでは、こう考える。

遊びは、「何かのため」にあるのではない。

それ自体が、すでに成立している関係だ。

たとえば、石を並べる。

意味はない。
目的もない。

でも、そこに集中している時間は、
とても豊かだ。

誰かに見せるわけでもなく、
評価されるわけでもない。

ただ、その場にある。

大人も、本当はそれを知っている。

何かに没頭しているとき、
時間を忘れているとき。

そこには、「役に立つかどうか」という視点はない。

ただ、関係の中にいる。

だから、ときどき思い出す。

役に立たなくてもいい時間があることを。

HARMONEERは、
生産性を上げるためのものではない。

生きている時間を、
少し取り戻すための考え方だ。

今日、少しだけ時間があったら。

何の役にも立たないことをしてみる。

それは、無駄ではない。

むしろ、そこにしかない時間がある。