日常生活にて 第3回:波は、急がない

海を見ていると、
波はいつも、同じように繰り返しているように見える。

でも、よく見ると、
一つとして同じ形はない。

少し高い波もあれば、
途中で崩れる波もある。

岸に届く前に消えてしまうものもある。

それでも、誰も「失敗した」とは言わない。

人間は、結果を求める。

始めたことは、最後までやるべきだ。
やったことは、形にするべきだ。

でも、波は違う。

途中で消えてもいいし、
形にならなくてもいい。

ただ、動いている。

HARMONEERでは、こう考える。

「途中で終わること」は、失敗ではない。

それも一つの「関係のかたち」だ。

仕事でも、似たことがある。

途中まで進んだ企画。
途中で終わったプロジェクト。
形にならなかったアイデア。

多くの場合、それは「無駄」とされる。

でも、本当にそうだろうか。

あるとき、過去に途中で終わったアイデアが、
別の場面でつながることがある。

あのときは意味がなかったものが、
あとから関係を持ち始める。

波も同じだ。

一つの波は消えても、
その動きは、次の波に影響している。

すべてを完成させようとすると、
流れは止まる。

でも、途中で終わることを許すと、
流れは続く。

HARMONEERは、
完成を積み上げる考え方ではない。

流れを途切れさせないための、
少しゆるい設計だ。

今日、もし途中でやめたことがあっても。

それは消えたわけではない。

どこかで、別の波につながっている。