マボロシと生きる 第10回:家族と市場はなぜ噛み合わないのか

仕事では、
成果によって評価される。

どれだけ役に立ったかで、
価値が決まる。

しかし家族の中では、
そのルールは通用しない。

役に立たなくても、
そこにいていい。

市場は交換で成り立つ。

一方で家族は、
交換ではない関係で成り立つ。

しかし現実には、
この二つは切り離せない。

生活は市場に支えられ、
家族はその中で維持される。

家族を市場のルールだけで見れば、
関係は冷たくなる。

市場を家族のルールだけで見れば、
機能しなくなる。

この矛盾を抱えながら、
人は生きている。

解決するというより、
行き来しながらバランスを取っている。

その面倒さこそが、
現実なのかもしれない。