成長というと、
何かを積み重ねていくイメージがある。
できることが増え、
前よりも上手くなる。
それは確かに一つの側面だ。
しかし、
別の見方もある。
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昆虫は成長するとき、
外側の殻を脱ぎ捨てる。
古い身体のままでは、
それ以上大きくなれないからだ。
このとき、
一時的にとても無防備になる。
守っていたものを、
手放す必要がある。
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人間も似たことをしている。
今まで通用していた考え方が、
急に通用しなくなる瞬間がある。
そのとき人は、
「間違っていた」と気づく。
それは知識が増えたというより、
前提が壊れた状態に近い。
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成長とは、
積み上げることだけではない。
一度壊し、
新しく組み替えること。
その不安定さを通過したとき、
はじめて次の形が立ち上がる。