公園で、子どもが石を並べていた。
特に意味はなさそうで、
ただ、丸い石と細長い石を、少し離して置いている。
「それ、何?」と聞くと、
少し考えてから、「まだ分からない」と答えた。
大人は、すぐに意味を求める。
これは何なのか。
何の役に立つのか。
どう完成するのか。
でも、その石は、まだ何にもなっていなかった。
ただ、そこに並べられているだけ。
しばらく見ていると、風が吹いて、
落ち葉がその間に入り込んだ。
すると、さっきまで何でもなかった配置が、
少しだけ意味を持ったように見える。
石と石の「間」に、
関係が生まれた。
HARMONEERでは、こう考える。
関係は、最初から設計するものではない。
あとから、見つかるものだ。
仕事でも、似たようなことがある。
最初から「役に立つこと」をやろうとすると、
関係はすぐに固定される。
役割が決まり、評価が決まり、
動き方も決まる。
でも、少しだけ余白を残しておくと、
思いがけないところに接続されることがある。
たとえば、雑談。
意味のない会話のように見えるけれど、
あとから振り返ると、そこから仕事が生まれていたりする。
最初から「仕事をつくろう」としていないから、
関係が自然に広がる。
海の中でも、似たようなことが起きている。
魚は、誰かに指示されて群れているわけではない。
ただ、近くにいるものと、
少しずつ距離を調整している。
結果として、形が生まれる。
でも、その形は固定されない。
人間は、逆のことをしがちだ。
最初に形を決めて、
そこに当てはめようとする。
でも、本当は逆かもしれない。
先に関係があって、
あとから形が見えてくる。
子どもの石も、
最初はただの配置だった。
でも、風や落ち葉が加わって、
少しずつ意味が立ち上がってきた。
もし最初から「完成形」を決めていたら、
その変化は起きなかったかもしれない。
だから、少しだけ余白を残しておく。
意味を急がない。
すると、関係は、あとから見つかる。
HARMONEERは、
関係を「つくる」ための考え方ではない。
関係が「見つかる」状態を、
保つための考え方だ。
今日、もし何かを始めるなら。
最初から完成を目指さなくていい。
少しだけ、間をあけて置いてみる。
そこに、何かが入り込む余地を残しておく。
関係は、そこから始まる。