日常生活にて 第2回:関係は「つくる」ものではなく、「見つかる」もの

公園で、子どもが石を並べていた。

特に意味はなさそうで、
ただ、丸い石と細長い石を、少し離して置いている。

「それ、何?」と聞くと、
少し考えてから、「まだ分からない」と答えた。

大人は、すぐに意味を求める。

これは何なのか。
何の役に立つのか。
どう完成するのか。

でも、その石は、まだ何にもなっていなかった。

ただ、そこに並べられているだけ。

しばらく見ていると、風が吹いて、
落ち葉がその間に入り込んだ。

すると、さっきまで何でもなかった配置が、
少しだけ意味を持ったように見える。

石と石の「間」に、
関係が生まれた。

HARMONEERでは、こう考える。

関係は、最初から設計するものではない。
あとから、見つかるものだ。

仕事でも、似たようなことがある。

最初から「役に立つこと」をやろうとすると、
関係はすぐに固定される。

役割が決まり、評価が決まり、
動き方も決まる。

でも、少しだけ余白を残しておくと、
思いがけないところに接続されることがある。

たとえば、雑談。

意味のない会話のように見えるけれど、
あとから振り返ると、そこから仕事が生まれていたりする。

最初から「仕事をつくろう」としていないから、
関係が自然に広がる。

海の中でも、似たようなことが起きている。

魚は、誰かに指示されて群れているわけではない。

ただ、近くにいるものと、
少しずつ距離を調整している。

結果として、形が生まれる。

でも、その形は固定されない。

人間は、逆のことをしがちだ。

最初に形を決めて、
そこに当てはめようとする。

でも、本当は逆かもしれない。

先に関係があって、
あとから形が見えてくる。

子どもの石も、
最初はただの配置だった。

でも、風や落ち葉が加わって、
少しずつ意味が立ち上がってきた。

もし最初から「完成形」を決めていたら、
その変化は起きなかったかもしれない。

だから、少しだけ余白を残しておく。

意味を急がない。

すると、関係は、あとから見つかる。

HARMONEERは、
関係を「つくる」ための考え方ではない。

関係が「見つかる」状態を、
保つための考え方だ。

今日、もし何かを始めるなら。

最初から完成を目指さなくていい。

少しだけ、間をあけて置いてみる。

そこに、何かが入り込む余地を残しておく。

関係は、そこから始まる。