日常生活にて 第4回:整えすぎない部屋

机の上を片付ける。

使っていないものを捨てて、
必要なものだけを残す。

きれいに整った机は、気持ちがいい。

無駄がなく、効率的で、
すぐに作業に取りかかれる。

でも、少しだけ違和感がある。

何も起きなさそうな感じがする。

別の日、少し散らかった机に座る。

本が重なっていて、
メモが途中で止まっていて、
よく分からないものが置いてある。

ふと、その中の一つを手に取る。

前に考えていたことを思い出す。

別のアイデアと、つながる。

何かが、動き出す。

HARMONEERでは、こう考える。

「余計なもの」は、余計ではない。

それは、まだ関係が見つかっていないだけだ。

もちろん、整えることは大切だ。

でも、すべてを整えすぎると、
関係が生まれる余地も消えてしまう。

自然は、完全には整っていない。

少しの乱れや、揺らぎがあるから、
新しい関係が生まれる。

人の生活も同じかもしれない。

効率だけを求めると、
偶然が入り込む余地がなくなる。

でも、少しだけ余白を残しておくと、
思いがけないつながりが生まれる。

たとえば、子どものおもちゃ。

片付けても、すぐにまた散らかる。

でも、その散らかりの中で、
新しい遊び方が見つかることがある。

決められた使い方ではなく、
その場で関係が生まれていく。

だから、少しだけ残しておく。

整えすぎない。

それは怠けているのではなく、
関係が生まれる余地を残している。

HARMONEERは、
すべてを最適化するための考え方ではない。

少しだけ、余白を残すための考え方だ。

今日、机の上を片付けるとき。

ひとつだけ、残してみる。

まだ意味のないものを。

そこから、何かが始まるかもしれない。