日常生活にて 第13回:残るものは、説明されない

昔のことを思い出すとき。

強く残っているのは、
うまく説明できない場面が多い。

夕方の光。
誰かとの何気ない会話。
理由のない安心感。

何がよかったのかと聞かれると、
少し困る。

でも、確かに残っている。

HARMONEERでは、こう考える。

本当に残るものは、
説明されないまま残る。

説明できるものは、整理される。

理解されて、分類されて、
きれいに収まる。

でも、説明できないものは、
そのまま残り続ける。

たとえば、音楽。

なぜその曲が好きなのか、
うまく言えないことがある。

でも、何度も聴いてしまう。

それは、理解しているからではなく、
関係があるからだ。

説明しようとすると、
少し違ってしまう。

だから、無理に言葉にしなくていい。

そのまま、残しておく。

HARMONEERは、
すべてを理解するためのものではない。

理解しきれないものを、
そのまま持っておくための考え方だ。

今日、何か心に残ることがあったら。

それを、うまく説明しようとしなくていい。

そのまま、置いておく。

それが、あとから何かにつながることもある。